調理師の独立開業

調理師の独立・開業

飲食店の開業に必要なものは、食品衛生責任者の資格と開業資金、それと計画です。

(ふぐ料理を出すお店を開業する場合には、ふぐ取扱者の免許が必要となります)

調理師は、食品衛生責任者の資格を持っているものと扱われますので、改めて資格を取得する必要はありません。

調理師は、独立開業にとても有利と言えますが、実際には、開業した飲食店の8割が3年以内に閉店しているという現状があります。

調理師が独立、開業して成功するためには何が必要なのでしょうか?

調理師の独立開業に必要な物

料理の腕

何をおいても、必要となるのが料理の腕です。飲食店にとって、料理は看板そのものです。

その料理が美味しくなければ、いくら雰囲気の良いお店であっても、お客さんが集まることはありません。

開業資金

ここでは、居抜きのテナント物件を例に考えてみます。

(※居抜きとは、前に飲食店をやっていたお店が残していった厨房器具や什器をそのまま利用する形態です)

開業資金

このシミュレーションは、必要最低限のものしか含まれていません。家賃の高いテナントや、内装に凝りたい場合には、それ相応の資金が必要となります。

開業前のマーケティング

どのようなスタイルで開業するかと同じくらい大切になるのが、どこで開業するのかです。

お酒と料理を楽しむお店であれば、駅が近いことが有利になります。

ファミリー向けのお店であれば、駐車場があることが必須です。

どんな料理を、どんな人に、どのように提供するのかをはっきりさせ、ターゲットに合わせた立地選びや雰囲気作りをすることが大切です。

 競合など地域調査

人気店には必ず人気を博す理由があります。

何の工夫や努力もせずに人が集まってくるようなことはありません。

リサーチの際には次のような事に注目します。

  • どんな人をターゲットにしているか
  • 店内の雰囲気
  • 従業員の接客態度
  • メニューの種類・豊富さ・金額
  • 注文してから料理が出てくるまでの時間
  • 料理の味

お客さんがどのようにすごしているのか、自分の目で確かめることが大切です。

お店のコンセプト

飲食店の場合、以下の7項目についてコンセプトを明確にしておくべきです。

ターゲットコンセプト

  • どこで?(出店エリア)
  • 何を?(業態)
  • 誰に?(客層)
  • いつ?(昼・夜)
  • 何のために?(来店動機)
  • どのように?(お店のスタイル)
  • いくらで?(価格帯)

これらのコンセプトは物件探しやメニューにもかかわってくるので、具体的に設定していきましょう。

 事業計画の立案

コンセプトが明確になって物件に目処がついたところで、開業に必要な資金も具体的になってきます。全て自己資金で調達できる場合は別ですが、融資を受ける場合には事業計画の提出が必要です。

事業計画書には、起業の動機や目的から開業後の売上予測までいろいろな項目を記入しますが、中でも重要なのが売上の予測です。

ただ思いついた数字ではなく、根拠がある数字を提出しましょう。

売上の予測には次の式を使います。

売上 = 席数 × 満席率 × 回転率 × 客単価

ランチタイム、アイドルタイム、ディナータイムと、時間帯に分けて計算していきましょう。

融資を受けないという場合でも、開業の段階で事業計画書は必ず作っておきましょう。

計画を立てて、それを実行し、計画と現実の差をチェックしてその調整をすることは各項目の詳細な予測は、今後の経営に大きく役立つからです。

許認可

飲食店の開業には、届け出が必要なものがあります。

申請書類の作成や講習に最低でも3ヵ月程度は掛かります。

できれば、半年程度の余裕があると、充分に事業プランを練る時間を確保することができ、許認可申請も余裕を持って開業できます。

食品営業許可

飲食店の開業にはが必要です。詳細については各都道府県で異なりますので、各地の保健所で確認する必要があります。開業する店舗が決まった時点で、一度保健所へ食品営業許可申請について相談に行くと、その後の申請がスムーズです。

防火管理責任者選任届

収容人数が30人を超える場合には防火管理責任者選任届が必要です。責任者となる人が講習を受けることで責任者となることができます。

開業届

個人事業としてお店を開業する場合には、個人事業開業の届け出を、法人としてお店を開業する場合には、法人設立届出書の提出が必要です。

 オンリーワンの営業力

飲食店にとって必要なのはリピーターとなってくれるお客様です。リピーターを獲得するためには、また来たいと思ってもらえるものが必要です。

料理が美味しい。居心地が良い。ボリュームがある。珍しい料理が食べられる。そのお店にしかない個性を発揮することが、リピーターを獲得するポイントです。

 

独立、開業は、ゴールではなくスタートです。

みんなに愛されるお店づくりを目指して、充分に計画を立てた上で実行しましょう。

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